雨季本番、サンダルが正装?

6月に入り、ミャンマーは本格的な雨季シーズンに突入しました。こちらの雨季は日本の「梅雨」とは異なり、曇天が続くよりも、青空と激しいスコールが交互に訪れる“陽性の雨季”が特徴です。突然のスコールが30分〜1時間ほど降った後、何事もなかったかのように日が差す――そんな天気の繰り返しです。

特に驚かされるのは、スコールの猛烈さです。日本でいう「ゲリラ豪雨」よりもさらに激しく、横殴りの雨と突風が一気に襲ってくるため、傘がまったく役に立たないこともしばしばあります。現地の人たちは雨の「気配」に非常に敏感で、風が急に強くなっただけで、店頭の商品にビニールをかぶせ始めるのが日常の風景です。その後、ほぼ確実に雨が降ります。

ヤンゴン市内では排水が追いつかず、すぐに冠水してしまう場所が多いため、靴での外出はかなりリスキー。私も現地の方々にならい、この時期はサンダル生活が基本です。冠水を避けるため、通勤ルートを事前に確認することも欠かせません。

豪雨後半日経過しても水が引かないヤンゴン市内の冠水道路


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出国制限の拡大と手続きの遅延

現地生活ではどうしても車移動が多くなり、運動不足になりがちです。私はできるだけ雨の合間を縫って、早朝や夕方に屋外ウォーキングをしています。ジムでトレッドミルを使うのも悪くはないのですが、やはり景色が変わる屋外のほうが断然楽しく感じられます。

ウォーキングコースは複数パターンを用意しており、その日の気分や天候に合わせてルートを変えています。ローカル市場の賑わいを横目に歩いたり、ヤンゴン環状線沿いを進んだり…。特に休日の朝は、地元の人たちの活気に触れられ、街の“生命力”を感じるひとときとなっています。

市場では、色とりどりの野菜や果物が並び、日本ではあまり見かけない品種に出会えるのも魅力の一つです。私は生鮮野菜やフルーツを購入していますが、魚や肉の衛生面には少し(正直かなり)不安があり、現時点ではまだチャレンジできていません(笑)。


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医療事情と備えの大切さ

ミャンマーで生活していると、やはり気になるのが「医療体制」です。日本と比べると、医療インフラや保険制度の面で不安を感じる場面が少なくありません。

ヤンゴンには日本語対応のクリニックや病院がいくつかあり、現地の日本語アシスタンス会社を通じて予約・受診が可能ですが、地方都市ではそうした選択肢はありません。また、緊急搬送サービスも日本のように機能的かつ迅速ではありません。ヤンゴンの公営救急はほとんど期待できず、私営の救急サービスや受け入れ病院の救急車も、日本に比べると到着までに時間がかかるのが現実です。

重篤な症状が出た場合は、自力で病院に向かう判断が求められます。さらに、交通事故や事件の際には、私立病院では受け入れを拒否され、公立病院に回されます。そのような緊急事態に備えて、大使館の連絡先や保険の内容を日頃から確認しておくことが重要です。

私は幸い持病などなく、クリニックにお世話になるのは年に1回程度ですが、高血圧や高脂血症などの慢性疾患をお持ちの方は、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを常に意識し、現地でも生活習慣の管理を心がけることが大切です。

筆者がお世話になっている日系クリニック

日系IT企業の連携

政治・経済の混乱が続く中で、日系企業のミャンマー進出は鈍化しており、既存企業も活動縮小や撤退を検討するケースが増えています。そのような中でも、私たちIT関連企業は比較的現地での事業継続が可能な分野とされており、現在も30社以上(JCCM未登録企業を含む)が活動していると言われています。

ただし、これまで業界内の横のつながりはあまりなく、孤立した運営が続いていたことから、昨年より「ミャンマーIT会」という日系IT企業による定期的な交流会を開催しています。競合関係にある面もありますが、それ以上に、共通する課題――例えば人材の育成や労務管理、通信インフラ、安全保障――について率直に意見交換できる、非常に有意義な場となっています。

現在は私が幹事を務めており、あくまで私的な集まりですので、参加条件などは特に設けていません。IT分野に関心のある企業・個人の方であれば、どなたでも歓迎です。ミャンマーでのITビジネスにご興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

6月度ミャマーIT会記念写真(左列一番手前が筆者)

最後に:これからも「等身大のミャンマー」を

今回のレポートでは、雨季の暮らしや健康管理の工夫、そしてビジネスの現状など、ミャンマーでの日常を幅広くお伝えしました。実際に現地で生活し、働いているからこそ見える「ミャンマーのリアル」がたくさんあります。

GIC小林

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GICグループは、IT事業(受託開発・SES・IT運用)、人材事業(ミャンマー人材)、教育事業を中心に、ニアショア・オフショア開発や人材派遣など幅広いサービスを提供しています。ミャンマーオフショア開発で業界No.1の実績を誇り、グローバルな視点でお客様のニーズに応える高品質なソリューションを提供しています。さらに、アメリカでは先進的なDXおよびIoT関連の調査業務を実施しています。