皆様、こんにちは。
GIC Myanmarで教育部門を担当しております渡辺です。昨年12月に着任して、早2か月近くなりました。今回は、着任後に感じたヤンゴンの街の印象についてお話しします。
1997年に初めての海外勤務で、北京に赴任しました。今回、ヤンゴンに住み始めた際に、当時北京で感じた印象がよみがえりました。もちろん、北方の国と南国、街の規模、通信をはじめとしたテクノロジー進歩など大きな違いはあるのですが、多くの共通点を見出しました。
まずは、街の雰囲気なのですが、コンパクトなサイズでありながら、発展して近代的な商業集積が点在するかたわら、老朽化した集合住宅が存在するなど、新旧混在、また、舗装されていない道路も多く見受けられます。世界遺産を含め、歴史的建造物が身近な場所にあるのも似た感じです。(写真は、近所の商業モールと集合住宅です。商業モールについては、もっと近代的かつ大規模な場所もあります。)
次に、交通システムです。移動手段ですが、当時の北京には限られた路線の地下鉄もありましたが、タクシーが主でした。タクシーの車種も古いものでした。ヤンゴンにおいても同様で、移動はタクシーに頼ることになります。ただし、今では交渉をしなくても、Grabアプリで呼んで、行き先、料金もセットできるので、とても便利です。とはいえ、運転手は英語も解する人も多いです。交通マナー、ルールの順守はあまり褒められたものではありません。車は概して我先に進もうとし、歩行者も、道路状況にもよりますが、信号を守りません。道路の横断も途中まで渡って車道上で待ち、車の切れ目を縫って残りを渡る調子です。このあたりも当時の北京の状況と似ていると感じた次第です。
最後に、今日の本題とは関係ありませんが、「チンロン」という蹴鞠のようなミヤンマー国技のスポーツを紹介します。手は使わず、体のほかの部分で竹で編んだポールを操りますが、華麗な足技はなかなか見ごたえがあります。(ハイジャンプでのキックが偶々うまく写真に写りましたので掲載します。)平日の夕刻や休日に道端で、このようにチンロンに興じる人たちをよく見かけます。
今回のお話はいかがでしたでしょうか。それでは、また。
注)本文記載の内容は筆者個人の見解で、グローバルイノベーションコンサルティング株式会社およびGlobal Innovation Consulting Myanmar Co., Ltd. の見解ではありません。
渡辺 逸夫
ワタナベイツオ
筆者プロフィール
GIC Myanmar Co., Ltd.
マネージャー
1986年日本アイ・ビー・エムに入社。1997年に中国IBMへの出向をきっかけに、その後、約4半世紀にわたり、中国、東南アジア諸国にて、ビジネスコンサル業界、IT業界の複数社での顧客開発を担当。2024年12月にGIC Myanmarに着任。教育部門担当、日本語教師も務める。
当社では、ミャンマーの最新ニュースや政府方針の影響分析に加え、現地ネットワークを駆使した独自の視点で、他では得られないミャンマー市場に関する重要な情報を随時更新しています。市場の動向を把握し、ビジネスに活用できる情報を得るために、ぜひご覧ください。