ミャンマー大地震とヤンゴンでの体験
こんにちは。GIC Myanmarの教育部門を担当している渡辺です。この記事では、3月28日に発生したミャンマー大地震と、その際に私が体験したヤンゴンでの状況について記録します。
ミャンマー正月「水かけ祭り」の時期
毎年、ミャンマー正月「水かけ祭り」の時期には、街が賑わい、皆が新年のお祝いムードに包まれるのが常です。しかし、今年はその雰囲気とは一転し、ミャンマー中部で発生した大地震の影響を受けることとなりました。
まずは、地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。詳細な情報については、弊社の公式ホームページ内の「ミャンマー最新情報」をご確認ください。この記事では、私が実際に体験した状況をお伝えします。
地震発生当日の体験
地震が発生したのは、昼食を終えて午後の仕事を始めようとした矢先でした。突然、オフィスが前後左右に大きく揺れ始めました。当地では地震は珍しく、これまで軽微なものが多かったため、最初は大きな不安を感じることはありませんでしたが、揺れが止まらず、特に**最上階(12階)**に位置する私のオフィスでは、揺れが非常に強く感じられました。
日本の耐震構造に慣れている私にとって、ヤンゴンでの揺れは非常に不安を感じるものでした。幸いにも揺れはすぐに収まりましたが、従業員全員が強い警戒心を持ち、一時的に地上階へ避難することとなりました。
避難後の混乱と情報不足
避難後は、地震の詳細な情報を得ることができず、しばらく待機を余儀なくされました。その後、ネットで検索し、地震の規模や中部マンダレーの状況を知ることができました。地元の写真が社内で共有され、マンダレーオフィスが被災していることが明らかになりました。しかし、幸いにも社員は無事に避難したことが確認され、少し安心しました。
その後、ヤンゴンの状況が落ち着いたことを確認し、仕事に戻ることができましたが、心情的には完全には落ち着いていませんでした。


電気供給の影響と停電
地震後の影響で、ヤンゴンでは電力供給に混乱が生じました。停電が発生し、停電時間が長時間にわたることもあり、近所の交差点では信号が消えている状況が見られました。地震後の電力供給に起因するものと思われましたが、真相は未確認のままです。このような不安定な状況で、警察官の姿も見かけることなく、非常に危険な状態でした。

皆様からのお見舞いと感謝
最後に、多くの方々からお見舞いのご連絡をいただき、心より感謝申し上げます。現地の状況が落ち着いた今、改めて皆様にお礼申し上げます。今後も引き続き、ミャンマーの復興活動を支援し、地域の安全と安定のために尽力してまいります。
注)本文記載の内容は筆者個人の見解で、グローバルイノベーションコンサルティング株式会社およびGlobal Innovation Consulting Myanmar Co., Ltd. の見解ではありません。

渡辺 逸夫
ワタナベイツオ
筆者プロフィール
GIC Myanmar Co., Ltd.
マネージャー
1986年日本アイ・ビー・エムに入社。1997年に中国IBMへの出向をきっかけに、その後、約4半世紀にわたり、中国、東南アジア諸国にて、ビジネスコンサル業界、IT業界の複数社での顧客開発を担当。2024年12月にGIC Myanmarに着任。教育部門担当、日本語教師も務める。
当社では、ミャンマーの最新ニュースや政府方針の影響分析に加え、現地ネットワークを駆使した独自の視点で、他では得られないミャンマー市場に関する重要な情報を随時更新しています。市場の動向を把握し、ビジネスに活用できる情報を得るために、ぜひご覧ください。