日本で外国人材を採用する企業が年々増加しています。
しかし「採用した後、どれだけ長く定着してもらえるのか?」は、どの企業にとっても大きな課題となっています。
今回、日本政策金融公庫総合研究所が2024年に実施したアンケート調査の結果から、外国人材の定着率や離職理由に関する最新の実態が明らかになりました。この記事では、調査結果のポイントを整理し、御社の外国人材採用・定着支援に活かせるヒントをご紹介します。
外国人社員の定着率はどうなっているのか?
調査では、外国人を雇用している企業に対し「外国人社員と日本人社員の定着率」を比較してもらいました。
- 「同じくらい定着している」 と答えた企業が 54.5%
- 「外国人社員の方が定着率が高い」 と答えた企業が 26.4%
- 「外国人社員の方が定着率が低い」 と答えた企業は 6.7%
この結果から、多くの企業では外国人社員も日本人社員と同じくらい安定して働いていることがわかります。
特に、外国人材を上手に定着させている企業では、採用後のサポート体制がしっかりしている傾向がみられます。
外国人社員の退職理由は?
一方で、最近5年間(2019〜2024年)に外国人社員の退職が「あった」と回答した企業も**54.5%**にのぼりました。
その退職理由としては、以下の回答が多く挙げられています。
退職理由 | 割合 |
日本国内で転職するため | 51.0% |
母国に帰国して働くため | 30.2% |
家族の事情のため | 26.0% |
ポイント
- 日本国内の転職は キャリアアップ・待遇改善を目的とした動きが多い
- 母国帰国は 家族・生活の事情が背景にあることが多い
- 家族の事情は 子育て・介護・配偶者の事情などさまざま
つまり「離職=不満」だけではなく、生活環境や将来設計に関わる理由が大きいことがわかります。
定着支援に必要な3つの視点
外国人材の採用後に長く活躍してもらうには、以下のような継続的な定着支援が重要です。
① キャリア形成支援
- 昇進の機会・スキルアップの場を提供する
- 日本人社員と公平な評価制度を整備する
- キャリアパスの見える化
② 生活支援
- 住居・金融・保険・子育て支援など、生活インフラをサポート
- 家族向けサポートや配偶者の相談窓口の整備
③ 日本文化・職場文化の適応支援
- ビジネスマナー研修
- 日本語学習の継続支援
- 管理職向け「外国人マネジメント研修」の実施
GICの外国人材採用・定着支援ソリューション
弊社GICでは、採用時だけでなく、入社後の定着・活躍支援までトータルサポートを提供しています。
主なサービス内容
- 外国人材の紹介・マッチング
- 日本語・ビジネスマナーの入社前研修
- ビザ・在留資格申請支援
- 入社後の定着フォロー(生活支援・キャリア相談・定期面談)
- 企業管理者向けのマネジメントサポート
「採用したけれど、定着できるか不安…」
そんな企業様にこそ、GICの一貫支援サービスをご活用いただけます。
外国人材採用・定着に関するご相談はこちらから
まとめ
今回の調査からもわかるように、外国人材の定着は「採用後のサポート」がカギです。
外国人社員の能力を最大限に活かすために、企業と本人が安心できるサポート体制がますます重要になっています。
GICは、貴社の外国人材採用の成功と定着を全力で支援いたします。