ミャンマー情報をお伝えしております、小笠原です。

現在、ミャンマー(ヤンゴン)の電力事情は最悪です・・・

いきなりネガティブな発言で申し訳ありませんが、10年前より悪くなっています。もちろんこの状況はヤンゴンだけでなくミャンマー全土で特に地方の方が酷いと思います。

現在計画停電になっており、直近は1日4時間前後のスロットルで電気が供給されるだけで、当然それでは足りないので自家発電機を回すことになりますが、自家発電機がある家庭はいいですが、多くのローカルの家にはないので、とても困っています。また燃料費も高騰していますので、さらに悪い状況になっています。

電力不足の原因はいろいろと言われております。民主派による送電設備の破壊や電気料金未納による運用上の問題、経済制裁による電力計合弁企業への影響、送電・発電設備の工事などなど、すべての要因がかなっていると思いますが、何を改善したら良くなるのかは不明です。

当社でもWork from Homeを行っていましたが、自宅で仕事を続けるのが難しい社員が多く、先月より出社体制を取りました。会社には発電機がありますので、発電で電力を補いながらの業務を継続しています。工場団地でも同様に計画停電になっていますので、生産に大きな影響が出ています。

一日の早く良くなってほしいですが、ミャンマー当局の発表(今年1月)によると5月までは電力不足が続くとあり、おそらく6月以降も続くのでは、と思っております。これから暑い夏のシーズンを迎えますが、電力不足はより深刻な状況になります。

ちなみにミャンマーの最大発電能力は4200MWだそうですが、供給できるのは2100MW程度だそうです。(ミャンマー国営紙)
半分では足りませんよね・・・

状況が変わりましたら、またこのブログでレポートさせていただきます。


ミャンマー情報

取締役副社長
小笠原 亨
1992年日本アイ・ビー・エム入社。2012年GIC Myanmar株式会社を設立し現在に至る。ミャンマーでの日系企業の海外進出支援やコンサルティング・サービスの提供、オフショア開発、現地ITコンサルティング・サービス等を担当。

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GICグループは、IT事業(受託開発・SES・IT運用)、人材事業(ミャンマー人材)、教育事業を中心に、ニアショア・オフショア開発や人材派遣など幅広いサービスを提供しています。ミャンマーオフショア開発で業界No.1の実績を誇り、グローバルな視点でお客様のニーズに応える高品質なソリューションを提供しています。さらに、アメリカでは先進的なDXおよびIoT関連の調査業務を実施しています。