~東京で採用に苦戦した企業が、ミャンマー就職フェアで出会った未来の仲間たち~

はじめに
「東京で新卒・若手人材が採れない」 「SESで優秀な外国人を受け入れたが、もっと自社で育てて定着させたい」 「地元では社名が知られていても、全国的な知名度がなくて苦戦している」
こうした悩みを抱える地方中小企業は、年々増加しています。
今回は、**GICが毎年主催している「ミャンマーIT就職フェア」に出展し、5名のミャンマー人材を採用した地方中小IT企業様(仮名:A社)**にインタビューし、採用の背景・課題・その後の成果についてお話を伺いました。

■ 企業紹介:A社様の基本情報
項目 | 内容 |
業種 | システム開発・受託開発(製造業向けERPなど) |
本社所在地 | 中部地方・地方都市(地元では認知度◎) |
東京支店 | 2020年開設/首都圏開拓を強化中 |
社員数 | 約80名(うち5名がミャンマー人社員) |
採用課題 | 地元では人材確保可能、東京では若手・エンジニアの採用に苦戦 |
これまでの対応 | GICのSESエンジニアを受け入れ→定着後、自社採用したいと考えるように |

■ インタビュー:「なぜミャンマー就職フェアに出展したのですか?」
「最初はGICのSESを数名受け入れていたのがきっかけです。
ミャンマー人エンジニアは真面目で勤勉、報告もしっかりしていて、日本語も丁寧。
“この人たちを一から自社で育てられたら…”と強く思うようになりました。」
「東京で若手採用が難しい中、海外人材の“自社化”は大きな戦略転換になりました。
地方では企業ブランドは通用しても、東京では通用しません。
国内だけで完結する採用戦略に限界を感じていたんです。」

■ フェア出展〜採用までの流れ
- 2023年秋のミャンマーIT就職フェアに初出展(ヤンゴン・マンダレー両方に参加)
- 現地の大学生や既卒者と面談/5名を内定
- GICが提供する現地育成プログラム(日本語研修+IT基礎)に参加
- 日本入国前にオンライン面談・オリエンテーションを継続
- 2024年春に1期生2名が入社/残り3名は順次来日予定
「GICの育成サービスに任せているので、採用後の教育負担も少なく安心です。
来日前に既にN3相当の日本語力があること、何より**“自分で学ぼうとする姿勢”**が素晴らしい。」

■ 現場での様子と社員の反応
「今は日本人SEとチームを組んで開発していますが、“違和感なく一緒に働ける”と社内でも好評です。
自社開発のレビュー文化にも積極的に参加してくれて、“伝えようとする努力”が素晴らしい。」
「地方の本社では、最初“外国人で大丈夫か?”という不安の声もありましたが、今では“次はいつ来るの?”と聞かれるほどになりました。」

■ なぜ他社にもミャンマー就職フェアをおすすめしたいのか?
「正直に言うと、国内だけで若手を採るのは限界に来ていると思います。
コストの問題ではなく、“自社にマッチする人材をどう見つけるか”という視点に変えるべきだと思います。」
「GICの支援は、単なる紹介ではなく、育成・生活支援・現地での段階的な導入支援まで含めてパッケージで提供してくれる。 海外人材採用が初めての企業ほど、信頼できるパートナーが必要なんです。」

■ 今後の展望
「次回のフェアにも参加予定です。
5名のミャンマー社員がさらに社内文化に馴染んできたら、リーダー候補としての育成も検討しています。 また、地方本社での受け入れ拡大も進めたいです。」

編集後記:日本の中小企業に必要なのは“越境する勇気”
A社様のように、「SESを通じて外国人材の可能性を知り、自社に迎える決断をした企業」は、地方・中堅企業にとって希望のロールモデルです。 ミャンマー人材の素直さ・継続力・向上心は、若手採用に悩む企業にとって貴重な戦力となるはずです。

GICのミャンマー就職フェアに出展したい企業様はこちらからご相談ください
ミャンマーIT就職フェア 2025 出展企業募集
例年1,000名以上の優秀な人材が集まるミャンマー最大級の採用イベントです。多くの日本企業が出展し、300名以上の優秀なミャンマー人材の採用や育成を実現しています。優秀な海外人材の採用を検討されている企業様からのご応募をお待ちしています。詳しくはこちら
この記事の執筆者

Kaung Myat Tun
カゥン ミャット トゥン
この記事は、グローバルイノベーションコンサルティング株式会社の常務取締役であるKaung Myat Tun (カゥンミャットトゥン)が担当しました。執筆者は、2008年にロンドンメトロポリタン大学(UK)でコンピューティング&情報システム学部を卒業後、ミャンマーの現地日系IT企業に勤務。2011年にグローバルイノベーションコンサルティング株式会社に入社し、その後新規事業開発や海外戦略事業部門を担当。2018年にはフィリピン現地法人のCEOに就任し、さらにプロジェクト開発やグローバルシステムエンジニア事業部の責任者としても活躍しています。豊富な経験を活かし、オフショア・ニアショア開発の推進に力を入れています。