AI時代のIBM i/AS400モダナイゼーション
既存資産を活かし、宮崎ニアショアセンターとグローバル人材で次世代へつなぐGICの取り組み
近年、IBM i/AS400をはじめとするレガシーシステムのモダナイゼーションにおいて、生成AIを活用する動きが加速しています。
長年にわたり企業の基幹業務を支えてきたIBM i、AS400、RPG、COBOLなどのシステムは、現在も金融、製造、流通、保険、物流など多くの業界で重要な役割を担っています。
一方で、技術者不足、属人化、仕様書不足、ブラックボックス化、UIの老朽化、新規開発スピードの低下といった課題も顕在化しています。
GICでは、こうした課題に対し、既存資産を活かしながら段階的に進化させるモダナイゼーション支援に取り組んでいます。
特に、ミャンマーでのRPG/COBOL人材育成、来日後の宮崎ニアショアセンターでの実務経験、そしてAIを活用したシステム可視化・仕様整理・開発支援を組み合わせることで、レガシーシステムの未来を支える体制づくりを進めています。
IBM i/AS400は、今も企業を支える重要な基幹システム
IBM i/AS400は、長期安定稼働、堅牢性、業務資産の継承性に優れたシステムです。
そのため、多くの企業では現在も販売管理、在庫管理、生産管理、会計、保険契約管理、物流管理など、重要な業務領域で利用されています。
しかし、長く使い続けてきたシステムほど、次のような課題を抱えやすくなります。
・RPGやCOBOLを理解できる技術者が減少している
・業務知識が特定の担当者に依存している
・仕様書や設計書が古い、または整備されていない
・プログラム間の依存関係が分かりにくい
・画面や操作性が現代の業務環境に合わなくなっている
・外部システム、Web、クラウド、AI、データ活用との連携が難しい
これらは単なるシステム保守の問題ではありません。
業務継続、人材育成、DX推進、競争力維持に関わる経営課題です。
「動いているから大丈夫」から「将来も使い続けられるか」へ
基幹システムは、安定して動いているほど刷新の判断が難しくなります。
「今問題なく動いている」
「大きな変更はリスクが高い」
「刷新には多額のコストがかかる」
このような理由から、現状維持が選ばれるケースも少なくありません。
しかし、今後重要になるのは、現在動いているかどうかだけではありません。
将来も保守できるのか。
若手エンジニアへ技術と業務知識を継承できるのか。
クラウドやWebサービスと連携できるのか。
AIやデータ活用の基盤として活かせるのか。
この視点が重要です。
GICでは、レガシーシステムを単純に「古いもの」と捉えるのではなく、企業の業務ノウハウが蓄積された重要なIT資産として捉えています。
その資産を可視化し、理解し、必要な部分から段階的に進化させることが、モダナイゼーションの本質だと考えています。
生成AIが変えるモダナイゼーションの進め方
従来のモダナイゼーションでは、最初の現状把握に多くの時間と工数が必要でした。
ソースコードの調査、プログラム構造の整理、データベース構造の確認、画面・帳票・バッチ処理の把握、仕様書の再作成、影響範囲の分析など、経験豊富な技術者が時間をかけて進める必要がありました。
しかし、生成AIの進化により、この初期工程は大きく変わり始めています。
AIを活用することで、既存ソースコードの理解支援、処理内容の説明、仕様書作成補助、テスト観点の整理、影響範囲の確認、移行方針の検討などを、より効率的に進められる可能性があります。
もちろん、AIがすべてを自動的に解決するわけではありません。
基幹業務の理解、品質確認、設計判断、移行判断、最終的な責任は人間が担う必要があります。
しかし、AIを適切に活用することで、これまで着手しづらかったシステムの棚卸しや可視化に取り組みやすくなります。
これは、レガシーシステムのモダナイゼーションにおいて大きな変化です。
GICの強み:ミャンマーで育成し、日本国内の宮崎ニアショアセンターで実務に貢献
GICでは、モダナイゼーション人材の育成を短期的な採用だけに頼るのではなく、海外での事前教育と日本国内での実務経験を組み合わせた体制づくりを進めています。
特に、ミャンマーでは若手エンジニアに対して、RPGやCOBOLなどのレガシー技術に関する研修を実施しています。
近年の若手エンジニアは、Web開発、モバイルアプリ、クラウド、AIなどの新しい技術には関心を持ちやすい一方で、RPGやCOBOL、AS400のような基幹系技術に触れる機会は限られています。
しかし、日本企業の基幹システムの現場では、こうした技術を理解できる人材が今後ますます重要になります。
そのためGICでは、来日前の段階からRPG/COBOLの基礎、基幹業務システムの考え方、日本企業のシステム開発に求められる品質意識などを教育し、将来のモダナイゼーション人材として育成しています。
そして来日後は、宮崎ニアショアセンターを中心に、日本企業向けのシステム開発・保守・運用、さらにモダナイゼーションプロジェクトに参画できる体制を整えています。
海外で基礎を学び、日本国内のニアショア拠点で実務経験を積む。
この流れにより、GICはレガシーシステムの知識とモダン技術の両方を理解できる若手人材を、継続的に育成しています。
宮崎ニアショアセンターが果たす役割
GICの宮崎ニアショアセンターは、日本国内における開発・保守・運用体制の重要な拠点です。
システム開発や保守業務の中には、コスト面だけを考えれば海外オフショアを活用できる領域もあります。
一方で、すべての業務を海外へ依頼できるわけではありません。
特に、金融、保険、公共性の高い業務、重要な基幹システム、個人情報や機密情報を扱うシステムでは、セキュリティ、ガバナンス、情報管理、顧客とのコミュニケーション、障害対応の観点から、日本国内での体制構築が求められるケースがあります。
そのため、大手企業を含め、多くの企業が国内ニアショア拠点を活用し、重要なシステムの開発・保守・運用体制を構築しています。
ニアショアには、次のようなメリットがあります。
・日本国内での開発・保守体制を確保できる
・海外委託が難しい高セキュリティ領域にも対応しやすい
・お客様とのコミュニケーションが取りやすい
・時差がなく、迅速な対応が可能
・長期的な保守・運用体制を構築しやすい
・地方拠点を活用することで、首都圏集中の人材課題にも対応できる
GICでは、宮崎ニアショアセンターを、単なる地方開発拠点ではなく、日本企業の重要システムを支える国内体制の中核として位置付けています。
オフショアとニアショアを組み合わせたハイブリッド体制
GICの特徴は、ミャンマーを中心としたグローバル人材育成と、日本国内の宮崎ニアショアセンターを組み合わせたハイブリッド体制にあります。
海外側では、基礎教育、技術研修、RPG/COBOLなどの事前学習、AI活用教育を行います。
日本側では、宮崎ニアショアセンターを中心に、日本企業の品質基準、セキュリティ基準、コミュニケーション、実際の開発・保守・運用業務を経験します。
この仕組みにより、単なるコスト削減型のオフショアではなく、日本企業の現場に対応できる実務型のエンジニア育成が可能になります。
また、海外に出せる業務はグローバル側で対応し、国内で対応すべき業務は宮崎ニアショアセンターで対応するなど、お客様のシステム特性やセキュリティ要件に応じた柔軟な体制づくりができます。
レガシー技術とモダン技術の両方に対応
GICでは、RPG、COBOL、AS400などの既存技術に加え、Java、クラウド、Webシステム、API連携、AI活用などのモダン技術にも対応しています。
既存システムをすぐに全面刷新するのではなく、現行業務を支えながら、必要な部分から段階的に改善するアプローチを重視しています。
例えば、次のような取り組みが考えられます。
・既存システムの棚卸し
・プログラム構造の可視化
・仕様書・設計書の再整備
・RPG/COBOL資産の保守・改修
・Java化、Web化、クラウド化の検討
・既存システムと新規Webシステムの連携
・AIを活用したドキュメント作成やテスト支援
・段階的なモダナイゼーション計画の策定
重要なのは、古いシステムを一気に捨てることではありません。
現在の業務を止めず、既存資産の価値を理解しながら、将来に向けて必要な部分から進化させることです。
生成AI活用の全社展開
GICでは、生成AIを一部の技術者だけが使うツールではなく、全社で活用する業務基盤の一つとして位置付けています。
要件整理、設計補助、コード理解、テスト観点整理、ドキュメント作成、議事録、翻訳、教育支援、営業資料作成など、さまざまな業務でAI活用を進めています。
また、AI活用研修、社内発表会、活用実績の記録などを通じて、実践的なAI活用ノウハウを社内に蓄積しています。
モダナイゼーションにおいても、AIは非常に重要な役割を果たします。
特に、既存コードの理解、仕様書の再作成、テスト観点の整理、影響範囲の確認など、従来は多くの時間を要していた作業において、AI活用の可能性は大きいと考えています。
業務理解を重視したモダナイゼーション支援
モダナイゼーションで重要なのは、単にソースコードを新しい言語へ変換することではありません。
そのシステムが、どの業務を支えているのか。
なぜその処理が存在しているのか。
どの部門、どの担当者、どの外部システムに影響するのか。
どこから改善すれば、業務効果が高いのか。
こうした業務理解が不可欠です。
GICでは、技術面だけでなく、業務プロセスの理解、現場ヒアリング、段階的な改善計画の策定を重視しています。
AIを活用してシステムを可視化し、人間が業務背景を理解し、国内ニアショア体制で安全に推進する。
この組み合わせが、AI時代のモダナイゼーションにおいて重要になると考えています。
GICが支援できる領域
GICでは、IBM i/AS400をはじめとするレガシーシステムに対して、以下のような支援が可能です。
・既存システムの棚卸し
・ソースコード解析支援
・仕様書・設計書の再整備
・プログラム構造、DB構造、処理フローの可視化
・RPG/COBOL資産の保守・改修
・Java化、Web化、クラウド化の検討
・段階的なモダナイゼーション計画の策定
・AIを活用したドキュメント作成・テスト支援
・宮崎ニアショアセンターを活用した国内開発・保守体制構築
・グローバル人材を活用した長期的なエンジニア育成
・24時間365日の運用保守支援
お客様の状況に応じて、「まずは現状把握から」「一部機能のWeb化から」「保守体制の見直しから」「AIを使ったドキュメント整備から」「国内ニアショア体制の構築から」など、段階的に取り組むことが可能です。
既存資産を活かし、次世代へつなぐ
レガシーシステムのモダナイゼーションは、単なるシステム刷新ではありません。
企業が長年積み上げてきた業務ノウハウ、データ、運用知識、現場の工夫を、次世代へ継承する取り組みです。
生成AIの進化により、これまで難しかった現状把握やドキュメント化、影響分析のハードルは下がりつつあります。
一方で、AIを活用するためには、技術力、業務理解、品質管理、セキュリティ管理、プロジェクト推進力が必要です。
GICは、ミャンマーでのRPG/COBOL人材育成、宮崎ニアショアセンターによる国内開発・保守体制、AI活用、基幹システム開発・保守の経験を組み合わせ、お客様の既存資産を活かしたモダナイゼーションを支援してまいります。
おわりに
IBM i/AS400、RPG、COBOLなどの既存システムは、単に古いシステムではありません。
多くの企業の業務を支え続けてきた重要な資産です。
その資産を守りながら、可視化し、改善し、次の時代の業務基盤へ進化させることが、これからのモダナイゼーションに求められています。
GICは、AI時代のモダナイゼーションパートナーとして、宮崎ニアショアセンター、グローバル人材育成、生成AI活用を組み合わせ、お客様の基幹システムの未来づくりを支援してまいります。
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