ま:「マ」 

以前、「な:名前」の回で、ミャンマー人にはファミリーネームがなく、個人の名前だけであることをご紹介しました。今回はその続きのような話です。ミャンマー語には、名前の前に付ける敬称があります。女性には「マ」と「ドー」、男性には「コー」と「ウー」。おおむね、自分と同年代か年下の相手には「マ」「コー」を、年長の相手や目上の方には「ドー」「ウー」を使います。 

面白いのは、これらの言葉がもともと親族を表す言葉だということです。「マ」は姉妹、「コー」は兄、「ウー」はおじ、「ドー」はおば。つまり、他人を親族の呼び方で呼んでいるわけです。 

使い方にはいくつか特徴があります。まず、敬称は名前の一部分ではなく、名前全体の前に付きます。たとえばバーカウンさんという方を「ウー・カウン」とは呼びません。「ウー・バーカウン」です。ファミリーネームがないため、名字だけを取り出して呼ぶという発想がそもそもないのだと思われます。 

また、敬称は年齢とともに移り変わります。若い頃は「マ」「コー」で呼ばれていた人が、結婚や就職といった節目を経て、いつの間にか「ドー」「ウー」になっていく。日本語の「さん」のように一生変わらないものではないのです。 

さて、ここからは筆者の日常です。私はミャンマー語の会話は片言しかできません。会社では日本語が中心、街中では買い物などの用事を簡単な英語で済ませています。それでも困るのが、店員さんへの呼びかけです。ミャンマー語の勉強を始めた頃、呼びかけに使う決まった言葉がないと聞きました。 

それでは不便ですので、私は年齢に関係なく、女性には「アマ」(お姉さん)、男性には「アコ」(お兄さん)と声を掛けることにしています。スーパーやレストランで用事がある時です。周りの人たちもそのような使い方をしているような気がしたので、見よう見まねで始めました。 

ここでも、他人を親族の言葉で呼ぶという同じ発想が働いているのが興味深いところです。もっとも、外国人が自分に向かって何か言葉を発していれば、たいていの人は呼びかけだと思うでしょうから、私の「アマ」「アコ」は言葉として捉えられてはおらず、ただそれだけのことなのかもしれません。 


ミャンマーで暮らしていると、ここが多民族・多宗教の国であることを、折に触れて認識させられます。 

政府が公式に認めている民族の数は、ビルマ族を含めて135にのぼります。人口の約7割をビルマ族が占め、残りの3割を多くの少数民族が構成しています。少数民族は大きくカチン、カヤー、カレン、チン、モン、シャン、ラカインの7つに分けられ、それがさらに細分化されて135という数字になります。規模の大きいものとしては、シャン族、カレン族などの名前がよく挙がります。 

宗教については、2014年の国勢調査によれば、仏教が87.9%と圧倒的多数を占め、次いでキリスト教が6.2%、イスラム教が4.3%、そのほかヒンドゥー教などが続きます。ただし地域による偏りは大きく、チン州ではキリスト教徒が多数派で、カヤー州やカチン州でもキリスト教徒の割合が高いそうです。 

日常生活の中でも、多民族であることは感じます。弊社の拠点はヤンゴンとマンダレーにありますが、マンダレーのほうが中国系の方が多いような印象があります。ヤンゴンでも、弊社の社員や学生、街中のスーパーやレストラン、住んでいるアパートなど、日々、実にいろいろな風貌の方とふれあっています。以前住んでいたシンガポールや、よく出かけたマレーシアでは、大きく中国系、マレー系、インド系という多民族社会でしたが、ミャンマーではさらに多くの顔があるという感じです。 

筆者は自分をコスモポリタンと思っており、どこに住んでもその国に住まわせていただいているという感謝の気持ちを持って接するようにしています。とはいえ、偏見を100%取り除くことは難しいものです。せめて表には出さないように、そして正しく理解しようと努めています。 

当地で多民族の国であることを最も感じるのは、実は祝日のカレンダーです。それぞれの民族や宗教の文化に由来する祝日が、ほぼすべて公休日になっているのです。仏教のティンジャン(水掛け祭り)や満月の日はもちろんのこと、キリスト教のクリスマス、イスラム教の犠牲祭、ヒンドゥー教のディワリ、そしてカイン(カレン)族の新年。さらに2025年からは中国の旧正月も加わりました。面白いことに、イスラム教の犠牲祭とヒンドゥー教のディワリは、それぞれヒジュラ暦とヒンドゥー暦によって日が決まるため、直前まで日程が確定せず、年初のカレンダーには載っていません。それでも例年、きちんと祝日になります。この大らかさが、この国らしいところなのかもしれません。 


以前、ミャンマーの方々の家族を大切にする気持ちについて書いたことがあります。今回は、それに重なるような、筆者自身の話です。 

私は既婚ですが、自分の子どもはおりません。若い頃は、息子や娘というものについて、特に意識することもありませんでした。ところが60歳を超えたあたりから、若い世代に対する関心が出てきたのです。不思議なものです。 

現職では、若者を育てたいという気持ちが強くあります。これまで積み上げてきた経験、知識、能力を、次の世代のために使っていきたい。そう考えるようになりました。 

当地に着任してから、部下や生徒として日々ふれあうのは、ほとんどが20代の若者たちです。その数、70人から80人。一気にかわいい「むすめ」「むすこ」を大勢得たような気分で、毎日を楽しんでおります。 

彼ら彼女らは、総じて向学心が高く、日本へ行って働くために一生懸命に頑張っています。教える側としては、時に厳しくすることも必要です。それでも、教室で真剣にノートを取る姿や、覚えた日本語で話しかけてくる様子を見ていると、勝手に「父親」気分を楽しませてもらっています。ちょっと得をした気分です。

今回のブログは、生成AIに全体を作ってもらいました。手を抜きたかったわけではなく、どの様な感じで作成できるかを試してみたのです。詳しい構想を学習させましたので、執筆時間は自分で書くのと変わらなかった印象です。私のこれまでのブログと比べて、何か違和感など感じましたでしょうか。 



渡辺-逸夫


 

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GICグループは、IT事業(受託開発・SES・IT運用)、人材事業(ミャンマー人材)、教育事業を中心に、ニアショア・オフショア開発や人材派遣など幅広いサービスを提供しています。ミャンマーオフショア開発で業界No.1の実績を誇り、グローバルな視点でお客様のニーズに応える高品質なソリューションを提供しています。さらに、アメリカでは先進的なDXおよびIoT関連の調査業務を実施しています。