ニアショア活用による段階的な基幹システム刷新の進め方

多くの企業では、長年にわたり基幹業務を支えてきたRPG、COBOL、AS400、IBM iなどのレガシーシステムが、現在も重要な役割を担っています。

特に、在庫管理、販売管理、生産管理、会計、物流、受発注などの業務では、長期間にわたり改修を重ねてきたシステムが稼働しており、企業活動に欠かせない存在となっています。

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一方で、近年は以下のような課題が顕在化しています。

  • RPG/COBOL技術者の高齢化・不足

  • システム仕様の属人化

  • ドキュメント不足

  • 改修時の影響範囲が分かりにくい

  • クラウド化・Web化・API連携が進めにくい

  • 保守コストが高止まりしている

  • 将来的な事業継続リスクがある

このような背景から、RPG/COBOL/AS400/IBM i環境からの脱却、または段階的なモダナイゼーションを検討する企業が増えています。

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しかし、レガシーシステムの刷新は簡単ではありません。
単純に「古いシステムを新しい技術で作り直す」だけでは、失敗するリスクがあります。

重要なのは、現行システムの業務ロジックを正しく理解し、段階的に可視化・再設計・移行していくことです。

一括刷新ではなく、段階的なモダナイゼーションが重要

RPGやCOBOLで構築された基幹システムは、長年の運用の中で多くの業務ルールが組み込まれています。

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そのため、画面や帳票だけを見て新システムを作ろうとしても、細かな業務条件、例外処理、バッチ処理、データ連携、締め処理などを見落とす可能性があります。

特に以下のようなケースでは注意が必要です。

  • 設計書が古い、または存在しない

  • プログラム修正履歴が整理されていない

  • 業務担当者もすべての仕様を把握していない

  • 夜間バッチや月次処理が複雑

  • 外部システムとの連携が多い

  • データ移行ルールが不明確

このような状態で一括刷新を進めると、コスト増加、スケジュール遅延、品質問題、業務停止リスクにつながる可能性があります。

そのため、まずは現行資産の可視化から始めることが重要です。

モダナイゼーションの基本ステップ

RPG/COBOL/AS400のモダナイゼーションでは、以下のような段階的アプローチが有効です。

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1. 現行資産の棚卸し

まず、プログラム、画面、帳票、バッチ、DB、外部連携、ジョブ、運用手順などを整理します。

どの機能が現在も使われているのか、どの機能が不要なのか、どの業務に影響しているのかを把握することが第一歩です。

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2. 業務ロジックの可視化

RPGやCOBOLのソースコード、データベース定義、ジョブフローなどを分析し、業務ロジックを可視化します。

特に、在庫引当、売上計上、締め処理、単価計算、請求処理など、企業独自の重要ロジックは慎重に整理する必要があります。

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3. 移行方針の検討

すべてを一度に刷新するのではなく、以下のような選択肢を比較します。

  • 現行保守を継続しながら、一部機能をWeb化する

  • RPG/COBOL資産を段階的にJavaへ移行する

  • 画面だけを刷新し、DBやバッチは当面維持する

  • バッチ処理を先に再設計する

  • 周辺機能からクラウド化する

  • API連携基盤を先に整備する

企業の業務リスク、予算、期間、保守体制に合わせて、現実的なロードマップを作ることが重要です。

4. PoCによる技術検証

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いきなり本番移行を進めるのではなく、まずは一部機能を対象にPoCを実施します。

例えば、1つの画面、1つの帳票、1つのバッチ、1つの業務領域を対象に、Java、Spring Boot、クラウド環境、データ移行、テスト方法などを検証します。

PoCを行うことで、移行難易度、工数、リスク、品質課題を事前に把握できます。

5. 段階的な本番移行

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PoCの結果を踏まえて、優先順位を決めながら段階的に移行します。

重要なのは、現行システムの安定稼働を維持しながら、新システムへの移行を進めることです。

ニアショア活用が有効な理由

RPG/COBOL/AS400のモダナイゼーションでは、長期的な体制が必要になります。

短期間で終わる開発ではなく、現行調査、仕様整理、保守、改修、PoC、移行、テスト、運用支援まで、継続的な対応が求められるためです。

そこで有効なのが、国内ニアショア体制の活用です。

ニアショアを活用することで、以下のようなメリットがあります。

  • 国内拠点による安心感

  • 日本語での円滑なコミュニケーション

  • 長期保守体制の構築

  • 首都圏よりもコストを抑えた開発体制

  • オンサイト・リモートを組み合わせた柔軟な対応

  • オフショアとのハイブリッド体制による拡張性

特に、基幹システムのように業務理解が重要な領域では、単純なコスト削減だけでなく、コミュニケーション品質と継続性が重要です。

GICのRPG/AS400モダナイゼーション支援

グローバルイノベーションコンサルティング株式会社では、RPG/AS400/IBM i環境のモダナイゼーション支援を行っています。

GICでは、東京、宮崎、ミャンマーのハイブリッド体制を活用し、現行システムの保守・可視化から、PoC、Java化、クラウド移行、運用支援まで段階的に対応可能です。

特に、宮崎ニアショアセンターを活用することで、国内拠点による安心感と、コストを抑えた継続開発体制を両立できます。

また、ミャンマー拠点ではIT人材の育成にも力を入れており、RPG、COBOL、Java、クラウド技術を組み合わせたハイブリッド開発体制を構築しています。

GICが支援できる主な領域

GICでは、以下のような支援が可能です。

  • RPG/AS400資産の現行調査

  • プログラム・DB・ジョブ・帳票の棚卸し

  • 業務ロジックの可視化

  • 影響範囲調査

  • Java/Spring Bootによる再構築

  • Azure/AWSなどクラウド環境への移行検討

  • DB移行支援

  • バッチ処理の再設計

  • テスト設計・テスト実施

  • 既存システムの保守・改修

  • モダナイゼーションPoCの実施

  • 長期的な保守運用体制の構築

「すぐに全面刷新する」のではなく、まずは小さく始めるPoCから対応できる点が特徴です。

まずはPoCから始めることが現実的

RPG/COBOL/AS400のモダナイゼーションでは、最初から大規模な刷新計画を立てるよりも、まずは一部機能を対象にPoCを実施することをおすすめします。

PoCでは、以下のような検証が可能です。

  • 現行RPG/COBOL資産の解析が可能か

  • 業務ロジックをどこまで可視化できるか

  • Java化した場合の実装イメージ

  • 既存DBから新DBへの移行課題

  • 画面・帳票・バッチの再構築難易度

  • テスト方法と品質確保の進め方

  • 本番移行時のリスク

PoCを通じて、実現可能性、概算工数、費用感、リスクを把握した上で、本格的な移行計画を立てることができます。

まとめ

RPG/COBOL/AS400/IBM iで構築された基幹システムは、多くの企業にとって今も重要な業務基盤です。

一方で、技術者不足、保守コスト、属人化、クラウド対応の遅れなどにより、将来的なリスクは年々高まっています。

モダナイゼーションを成功させるためには、単純な一括刷新ではなく、現行資産の可視化、業務ロジックの整理、PoC、段階移行という現実的な進め方が重要です。

GICでは、宮崎ニアショアセンターとミャンマーオフショア拠点を組み合わせたハイブリッド体制により、RPG/AS400資産の可視化からJava化・クラウド移行まで、段階的なモダナイゼーションを支援しています。

RPG/COBOL/AS400の保守・移行・再構築に課題を感じている企業様は、まずは一部機能を対象としたPoCからご相談ください。

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