ミャンマー情報をお伝えしております、小笠原です。
8月19日のニュース記事で、軍評議会が4,000億チャット(約258億円)分の紙幣を印刷し各省庁に分配した、とミャンマーの複数の地元メディアが伝えた、というのを見ました。
記事によると、増刷はマグウェ管区バコック郡区のワージ向上で印刷された紙幣で、農村開発省に600億Ks、農業・畜産・灌漑省漁業局に1,700億Ks、カヤー、チン、ラカイン州に各100億Ks、カチン、カイン、タニンダーリ、モン、シャン州に各80億Ks、ナーガ、ダヌ、パオル、パラウン、コーカン、ワ自治区に各50億Ksを配り、残りの700億Ksは必要に応じて利用するそうです。
もし地元メディアの記事が正しければ、経済・金融政策に基づく合理的な増刷でなく、明らかに予算不足によるものであり、ミャンマーの金融を破綻させかねません。
またミャンマーの紙幣発行はドイツの印刷会社であるGiesecke&Devrientが技術支援を行っていましたが、昨年の3月で一切の協力を停止しています。そのような中でちゃんとした紙幣が増刷できたのかも気になるところです。今週からミャンマー滞在予定なので調べてみようと思っていますので、また共有させて頂きます。
今後もミャンマーのリアルタイムな情報は、このブログで毎週発信させていただきます。
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ミャンマー情報
取締役副社長
小笠原 亨
1992年日本アイ・ビー・エム入社。2012年GIC Myanmar株式会社を設立し現在に至る。ミャンマーでの日系企業の海外進出支援やコンサルティング・サービスの提供、オフショア開発、現地ITコンサルティング・サービス等を担当。