【最新技術解説】IBMの次世代AIエージェント「IBM Bob」とは?AS/400ユーザーが注目すべき理由
生成AIの進化が目覚ましいですが、ついにIBMからソフトウェア開発の現場を根底から変える可能性を秘めた新兵器が登場しました。その名も**「IBM Bob(アイビーエム・ボブ)」**です。
弊社GICは長年、AS/400(IBM i)をご利用のお客様に対して技術支援を行ってまいりました。今回の「IBM Bob」は、これまでのコード補完ツールとは一線を画す存在として、特に基幹システムを抱える企業の皆様にとって重要なトピックとなります。
今回は、今注目を集めている「IBM Bob」の概要と、その裏側にある強力なパートナーシップについて解説します。
1. 「IBM Bob」は単なるアシスタントではない
「IBM Bob」は、2025年10月にIBMが発表した**AI駆動型の統合開発環境(IDE)です。これまでのAIは「次の1行を提案する」だけでしたが、Bobは「AIエージェント」**として動作します。
- 開発ライフサイクル全体を支援: 要件定義から設計、実装、テスト、そしてデプロイ(本番環境への反映)まで、一連の流れを自律的にサポートします。
- 「BobShell」の搭載: コマンドラインからAIと対話しながら、複数のファイルにまたがる修正や環境構築を任せることができます。
企業の「お作法」を理解: 組織固有のコーディング規約や、厳しいセキュリティ基準(HIPAAやPCI等)を読み込んだ上でアドバイスをくれます。
2. 開発の脳心部を支える「Anthropic」との強力タッグ
IBM Bobの驚異的な賢さを支えているのが、AIスタートアップの雄、Anthropic(アンソロピック)社との戦略的提携です。
Bobのメインエンジンには、Anthropic社が開発する大規模言語モデル(LLM)**「Claude 3.5/3.7」**が採用されています。
- 高い論理思考能力: Claudeは数あるAIの中でも特に「複雑なコードの理解」と「正確な推論」に長けています。
セキュリティー・ファースト: 両社は共同で「MCP(Model Context Protocol)」などの標準規格を推進しており、企業の機密データを安全に扱いながらAIを活用できる仕組みを構築しています。
3. なぜAS/400(IBM i)ユーザーが注目すべきなのか?
ここがGICとして最も強調したいポイントです。IBM Bobは、**「レガシーシステムのモダナイゼーション」**に特化した能力を持っています。
- RPGやCOBOLの解析・変換: 長年使い込んできたRPG資産の解析や、Javaへの移行、最新のRPGへの書き換えなどをBobが強力にバックアップします。
- 技術継承の課題解決: ベテラン技術者のノウハウをAIが学習し、若手エンジニアのサポート役(ペアプログラマー)として機能することで、属人化を防ぐ一助となります。
圧倒的な生産性向上: IBMの社内テストでは、約6,000人の開発者がBobを活用した結果、平均45%の生産性向上が確認されたという驚きのデータも出ています。
4. 気になる導入コストは?
現在、IBM Bobは「テクニカル・プレビュー(早期アクセス)」段階にあります。 現時点では公式な定価リストは公開されていませんが、これまでの情報によると、利用した分のトークン量やAPI使用料に応じた**「コンサンプション(消費)型」**の料金体系が検討されています。また、使用中にAIがどれだけのコストを消費しているかをリアルタイムで可視化する機能も備わっています。
まとめ:GICは継続してBobを追いかけます
AS/400という堅牢なプラットフォームに、IBM Bobという柔軟で強力なAIが加わることで、基幹システムの運用・開発は新しいステージに入ろうとしています。
GICでは、今後も「IBM Bob」の技術検証と情報収集を継続してまいります。皆様のシステム環境でどのように活用できるか、具体的なアップデートがあり次第、また本ブログでご紹介します!
本件に関するお問い合わせ AS/400のモダナイゼーションやAI活用に関するご相談は、ぜひ弊社GICまでお気軽にお寄せください。