Claude社内利用状況レポート
対象:Claude.ai/Cowork
報告日:2026年6月3日
対象期間:直近1か月(ダッシュボード表示期間、UTC基準)
目的:5月に実施した全社員向けClaude研修後の社内利用状況を把握し、今後の活用促進施策につなげる。
1. エグゼクティブサマリー
直近1か月の利用状況を見ると、Coworkの利用は増加傾向にあり、1日あたりのセッション数は前期間比で25.0%増加しています。一方、利用者割合は19%のままであり、利用が一部の社員に留まっている状況です。
Claude.aiのチャット利用は減少傾向にあり、1日あたりのチャット数は40.0%減少、利用者割合も27.3%減少しています。ただし、この減少は単純な利用低下だけではなく、研修後に一部利用がCoworkへ移行している可能性も考えられます。
全体として、Claudeの利用は「質問・文章作成中心のチャット利用」から、資料作成・データ整理・業務実行を伴うCowork利用へ一部シフトし始めていると考えられます。ただし、全社員への定着には至っておらず、今後は部門別の活用事例共有と、実務での利用機会の明確化が必要です。
2. 利用状況サマリー
| 対象サービス | 指標 | 現在値 | 前期間比 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| Cowork | 1日あたりセッション数 | 15回 | +25.0% | 利用頻度は増加 |
| Cowork | 1回以上利用したユーザー割合 | 19% | 変化なし | 利用者拡大は未達 |
| Claude.ai | 1日あたりチャット数 | 12回 | -40.0% | 利用頻度は減少 |
| Claude.ai | 1回以上利用したユーザー割合 | 25% | -27.3% | 利用者数も減少 |
※本レポートは添付画像で確認できる Claude.aiおよびCowork の分析に限定しています。Claude CodeおよびCode Reviewの利用状況は含まれていません。
3. Cowork利用状況
3.1 指標結果
| 指標 | 結果 |
|---|---|
| 1日あたりセッション数 | 15回 |
| 前期間比 | +25.0% |
| 1回以上利用したユーザー割合 | 19% |
| ユーザー割合の変化 | 変化なし |
3.2 利用推移
Coworkのデイリーアクティブユーザー数は、5月前半はほぼ利用が見られませんでしたが、5月中旬以降に増加しています。
特に、5月19日頃に最大約13人のアクティブユーザーが確認され、その後も一定の利用が継続しています。5月末から6月初旬にかけても、1日あたり数名から約8名程度の利用が見られます。
3.3 評価
Coworkは、研修を契機として一部社員が実務で利用し始めていると考えられます。特に、資料作成、データ整理、レポート作成、業務ファイルの加工など、通常のチャットよりも業務実行に近い場面で利用されている可能性があります。
一方で、利用者割合は19%に留まり、前期間から増加していません。このことから、以下の状態が推測されます。
- 既に利用している社員の利用回数は増えている。
- 新たに利用を始める社員の増加は限定的である。
- Coworkの具体的な使いどころを理解していない社員がまだ多い可能性がある。
4. Claude.ai利用状況
4.1 指標結果
| 指標 | 結果 |
|---|---|
| 1日あたりチャット数 | 12回 |
| 前期間比 | -40.0% |
| 1回以上利用したユーザー割合 | 25% |
| ユーザー割合の変化 | -27.3% |
4.2 利用推移
Claude.aiのチャット数は、5月中旬に大きく増加しており、5月14日頃に1日約26回のピークが確認できます。また、5月19日から21日頃にも1日約20回前後の利用が見られました。
しかし、5月後半からは減少傾向となり、6月初旬時点では1日約12回程度となっています。
4.3 評価
Claude.aiについては、研修期間中または研修直後に試用が集中し、その後、継続利用する社員が減少した可能性があります。
一方で、Coworkのセッション数が増加していることから、一部社員については、単純なチャット利用から、より実務処理に近いCowork利用へ移行した可能性もあります。
ただし、現時点の画面情報だけでは、Claude.aiの減少分がCoworkへ移行したものか、単純に利用が減少したものかは判断できません。今後は、Claude.ai、Cowork、Claude Codeを含めた全体利用状況を継続的に確認する必要があります。
5. 全体分析
5.1 利用傾向
| 観点 | 状況 | 分析 |
|---|---|---|
| Coworkの利用頻度 | 増加 | 実務活用を開始した社員が存在する |
| Coworkの利用者拡大 | 横ばい | 活用が一部社員に集中している |
| Claude.aiの利用頻度 | 減少 | 試用期間後の利用減少、またはCoworkへの移行可能性 |
| Claude.aiの利用者割合 | 減少 | 日常業務への定着が不十分 |
| 社内全体の定着 | 発展途上 | 活用事例の共有と利用促進が必要 |
5.2 現時点での判断
今回の結果から、Claude活用は以下の段階にあると考えられます。
第1段階:研修による認知・試用
5月中旬にClaude.aiの利用が増加しており、研修を通じて社員が実際に触れる機会は形成できています。
第2段階:一部社員による実務活用
Coworkのセッション数が増加していることから、一部の社員は実務での活用に進み始めています。
第3段階:全社定着はこれから
利用者割合はCoworkで19%、Claude.aiで25%に留まっており、全社員が業務の中で継続的に使う状態にはまだ到達していません。
6. 課題
課題1:利用者が一部社員に集中している
Coworkのセッション数は増加していますが、利用者割合は増えていません。利用に前向きな社員のみが継続的に利用し、他の社員に広がっていない
可能性があります。
課題2:業務ごとの活用方法が明確になっていない
社員によっては、「Claudeを使えること」は理解していても、自分の担当業務のどの場面で使えばよいかが明確になっていない可能性があります。
課題3:継続利用を促す仕組みが不足している
研修後に利用を継続させるには、定期的な発表会、部門別活用例、上司による利用促進、業務テンプレートの提供などが必要です。
課題4:技術者向け活用状況が未評価
今回の画像ではClaude Codeの利用状況が確認できません。技術者向け研修ではClaude Codeを中心に実施しているため、開発業務における利用状況を別途確認する必要があります。
7. 今後の対応方針
7.1 6月に実施すべき施策
| 施策 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 社内活用事例発表会の開催 | 各部門から実際の利用例を共有 | 利用方法を具体化する |
| 部門別の利用テーマ設定 | 営業、人事、経理、マーケ、技術などでテーマ設定 | 自分の業務で使うきっかけを作る |
| Cowork活用テンプレートの配布 | レポート作成、議事録整理、Excel集計、提案書作成等 | 初回利用のハードルを下げる |
| Claude Code利用状況の確認 | 技術者向け利用データを取得 | 開発現場での効果を確認する |
| 月次モニタリングの継続 | 毎月同一指標で確認 | 利用拡大と定着を追跡する |
8. 部門別の活用促進例
| 部門 | 想定活用例 |
|---|---|
| 営業 | 顧客情報整理、提案書初稿作成、訪問報告作成、メール文面作成 |
| マーケティング | Blog記事作成、競合調査、LP改善案、SNS投稿案作成 |
| 人事 | 求人票作成、面接評価整理、研修アンケート分析 |
| 管理・経理 | 月次レポート整理、社内通知文作成、データ集計補助 |
| 技術者 | 設計書レビュー、テストケース作成、コード解析、障害原因整理 |
| PM/管理職 | 進捗報告整理、課題分析、会議資料作成、リスク整理 |
9. 次月の確認KPI案
今後、利用促進施策の成果を確認するため、以下のKPIを設定することが望ましいです。
| KPI | 現状 | 次月目標案 |
|---|---|---|
| Cowork 1回以上利用ユーザー割合 | 19% | 30%以上 |
| Cowork 1日あたりセッション数 | 15回 | 25回以上 |
| Claude.ai 1回以上利用ユーザー割合 | 25% | 30%以上 |
| 部門別活用事例数 | 未集計 | 5件以上 |
| 社内活用発表会実施数 | これから実施 | 月1回以上 |
| Claude Code利用状況 | 未確認 | 利用状況を取得・分析 |
※Claude.aiとCoworkの利用者が重複する可能性があるため、両者の利用者割合を単純に合算して全体利用率とすることはできません。
10. まとめ
5月に実施したClaude研修後の利用状況として、Coworkは利用頻度が増加し、実務活用への移行が始まっていることが確認できます。一方で、利用者割合は19%に留まっており、全社員への定着には追加施策が必要です。
また、Claude.aiは利用回数・利用者割合ともに減少しています。今後は、単なるチャット利用ではなく、各部門の日常業務の中でClaudeを活用する具体例を示し、社員が「自分の業務でどう使うか」を理解できる状態にすることが重要です。
6月以降は、社内活用事例発表会、部門別活用テーマの設定、テンプレート共有、Claude Codeを含む利用状況の分析を進め、Claudeを研修で学んだツール
から 、日常業務で継続的に使う業務基盤へ発展させることが必要です。