こんにちは。GIC Myanmarで教育部門を担当しております渡辺です。
ヤンゴンに赴任して半年経過、7ヵ月目に入っています。先月5月は、今期開講授業編成とGIC Career Gatewayの4月期入学生、4月以降の新入社員、5月期インターン生、総勢60名程の新規プレイスメント(日本語授業クラス分け)で忙しい時期を過ごしました。赴任後半年間の新環境適応ストレスと併せて少し疲れが出たのか、若干体調を崩しました。海外生活でも重要なのは、健康管理と現地医療事情の理解です。今回の話は、筆者にとってのヤンゴン医療事情です。ミャンマーの事情を遍く理解しているわけではありませんので、あくまで「筆者にとっての」事情としてお読みください。
かかりつけ医師
私にも同世代の方々に少なからずあてはまる生活習慣関連の持病があり、投薬治療とフォローアップが必要です。また、お陰様で大病もなく健康的には過ごしてきておりますが、風邪をひいたり、おなかを壊した時などへの備えは必要と考えております。ヤンゴン着任後、比較的早い時期に外国人への対応が充実している病院を調べました。いくつかの候補がありましたが、バンコク在住時にお世話になったタイの私立病院がヤンゴンにクリニックを開設しており(写真参照)、ここのGP(General Practitioner/一般医)をいわゆる「かかりつけ医師」として頼ることにしました。タイの病院での私の医療記録データはすべて共有されており、院内業務もタイとほぼ同様、英語で受診可能など、私にとってはとても安心できる病院です。ただし、外科など専門医はおりませんので、受診が必要な場合は、紹介を受けたり、別途自分で調べたりして、他の病院にいく必要があります。また、余談ですが、ミャンマーの富裕層には病気治療にバンコクへ出向く方々も多いようで、このクリニックが一時窓口的役割をするためにも開設されたという話も聞きました。

ファーマシー(薬局)
投薬がある場合は、院内にある薬局で受け取ります。地元の病院やクリニックも同様な方式がとられているように見受けられます。院内在庫がない場合は、外部の薬局での購入となります。街中や商業施設内では、よく薬局を見かけます。写真は私のアパートの近所の商業施設内にある薬局で、英語も通じます。日本とは薬事法が違いますので、多くの薬は処方箋なしで買うことができるようです。後発薬は、インド製の物も多いと聞いています。薬は、比較的安価で購入でき、箱内部個装の小分け販売もあります。地元の方々には、病院へは行かず薬局で薬剤師に相談して薬を購入し、治療にあたる場合も多いと聞いています。このような事情は、タイでも同じ経験をしています。

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救急医療
最後に出先での交通事故や急に倒れた時の緊急医療対応についてです。残念ながら、この領域については、まだ確認できていません。ER (Emergency Room/救急外来)等、どのようになっているのかもわからないです。救急車については、病院に所属しているものもありそうですが、写真にあるような路上に待機しているものも見かけます。後者のような救急車は、地区ボランティア運営の物もあると聞いていますが、どこの病院に連れて行ってもらえるのか、やはりお金がなければ乗せてもらえないのか、まだお話しできる状態ではありません。今のところ、お世話にならないように、特に交通事故に会わないよう気を付けているところです。いずれ知っておくべき事と思いますので、詳しい情報を得た際に、お話しできればと考えている次第です。なんとも、心許ないところです。

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注)本文記載の内容は筆者個人の見解で、グローバルイノベーションコンサルティング株式会社およびGlobal Innovation Consulting Myanmar Co., Ltd. の見解ではありません。

渡辺 逸夫
ワタナベイツオ
筆者プロフィール
GIC Myanmar Co., Ltd.
マネージャー
1986年日本アイ・ビー・エムに入社。1997年に中国IBMへの出向をきっかけに、その後、約4半世紀にわたり、中国、東南アジア諸国にて、ビジネスコンサル業界、IT業界の複数社での顧客開発を担当。2024年12月にGIC Myanmarに着任。教育部門担当、日本語教師も務める。
ミャンマー最新情報
当社では、ミャンマーの最新ニュースや政府方針の影響分析に加え、現地ネットワークを駆使した独自の視点で、他では得られないミャンマー市場に関する重要な情報を随時更新しています。市場の動向を把握し、ビジネスに活用できる情報を得るために、ぜひご覧ください。詳しくはこちら