ミャンマー情報をお伝えしております、小笠原です。

イギリスのマーケットリサーチ会社・HIS Markitが、ミャンマー製造業におけるの2022年3月までのPMI(購買管理者指数)を発表しました。

<図:ミャンマーの2021年度PMI。HIS社の情報を元に作成>

このPMIとは簡単に言いますと、企業の購買担当者にヒアリングを行い景況感を集計した景気指数の一つで、50を上回れば景気拡大、下回れば悪化を意味しています。

これをみると2021年12月から3ヶ月連続のマイナスで50を下回っています。つまり景気が悪化している状況です。

レポートにも書いてありますが、この原因は原材料不足、製造コストの上昇、停電などが生産に大きく打撃を与えているとあります。12月から下がっているのは、ちょうどこの頃から電力事情が悪化しており、それの営業が強いのではないかと推測しています。
レポートによるとここ1年は状況は変わらないとありますが、個人的にもそのような感じが致します。

ただこのような世界的な原油価格や原材料高騰の状況下でこの数字を保っているのは、凄いな、と言いますか、ちょっと本当かな?(もっと悪いのでは)とも思います。いろいろか観点から分析する必要はありますね。

過去2018年から2020年にかけてPMIは50を上回り企業進出や経済が活気よく回っていましたが現在はこの状況ですので、早い経済回復が望まれます。

景気状況をこのような指数でも見ることも一つの参考になりますので、ぜひ皆様もWatchくださいませ。

IHS Markitのレポートはここ
→ https://www.markiteconomics.com/Public/Home/PressRelease/007b84a07c804b81bb5fc3546129afa5

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取締役副社長
小笠原 亨
1992年日本アイ・ビー・エム入社。2012年GIC Myanmar株式会社を設立し現在に至る。ミャンマーでの日系企業の海外進出支援やコンサルティング・サービスの提供、オフショア開発、現地ITコンサルティング・サービス等を担当。

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