「まだ大丈夫」が危ない
ヤンゴンで経験した、重い脱水症状のこと
橋本弘毅(BPX|Beyond Potential X/GIC Myanmar) ヤンゴンにて 2026年8月

2026年8月、ヤンゴンでは急性の下痢症が広がっています。そんな中で私自身も、これまで経験した ことのないような激しい下痢に見舞われました。


「少し休めば治る」と思っていた


最初は「少し休めば治るだろう」と考えていました。しかし症状は治まらず、食事もほとんど取れない 状態が続きました。それでも、自分では病院へ行くほどではないと思っていたのです。そんな私の様子を心配し、病院へ行くことを強く勧めてくれたのが、同僚たちでした。


検査でわかった、想像以上の数字


血液検査を受けて分かったのは、想像していた以上に深刻な状態になっていたことでした。強い脱水に よって腎機能が大きく低下しており、腎機能の指標で

あるクレアチニンは454μmol/L。正常値を大幅 に超えていました。幸い、すぐに点滴と経口補水による治療を受けることができ、クレアチニンは2日ほどで正常範囲まで 回復しました。


クレアチニン 454 → 264 → 100 μmol/L(約2日で正常域へ)


下痢による脱水が、これほど腎臓に響くとは


今回、私が一番驚いたのは、下痢による脱水が、これほどまで腎臓に影響することがあるのか、という ことでした。腎機能低下や人工透析という言葉は、

もちろん知っていました。しかし、それまではどこ か自分とは遠い話だったのだと思います。それが突然、自分自身の問題として目の前に現れました。急性腎障害がさらに進行すれば、状態によっては人工透析などの治療が必要になることもあります。

ちろん、私自身が「透析寸前だった」という意味ではありません。それでも、今回の検査結果を知り、脱水というものの怖さを実感しました。


「まだ大丈夫」と、自分の感覚だけで判断しない


私は以前にも、体調の異変を「もう少し様子を見よう」と自己判断したことで、受診が遅れた経験があ ります。その経験から、身体が発するサインを軽く考えないことの大切さを、これまでも周囲の友人た ちに伝えてきました。今回の経験についても、同じように伝えていこうと思っています。激しい下痢が続く。食事が取れない。尿が極端に少なくなる。身体に力が入らない。そんな状態になっ たとき、「まだ大丈夫」と自分の感覚だけで判断しないこと。身体の中で何が起きているのかは、自分 では分からないことがあります。今回の私は、まさにそうでした。


同僚に、命を助けてもらった


そして今回は、私自身より先に、周囲の人たちがその異変を心配してくれました。病院へ行くよう勧め てくれたこと。受診に付き添ってくれたこと。そして治療中も、その後も、ずっと気にかけてくれたこと。私は今回、同僚のみんなに命を助けてもらったと感じています。間違った自己判断のまま進まず、本当 に良かった。そして何より――みんな、本当にありがとう。心から感謝しています。


※本稿は筆者自身の体験を記したものです。筆者についてコレラ感染が確認されたものではありません。また、人工透析の必要性は個々の病状 によって医師が判断するものであり、筆者自身が透析適応であったことを意味するものではありません。
執筆者:橋本弘毅(BPX|Beyond Potential X/GIC Myanmar Managing Director)
公開日:2026年8月(ヤンゴンにて)
免責:本記事は個人の体験・見解であり、医学的助言ではありません。体調に不安があるときは、早めに医療機関にご相談ください。

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                    登壇者プロフィール 

 

 

                             

                             イワトモ
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