GIC Myanmarで教育部門を担当しております渡辺です。7月下旬に差し掛かりました。日本では、そろそろ梅雨明けのようですが、当地の雨期は続いております。歳時記には、7月行事として七夕まつりがあります。今回は、弊校でも定例行事としております「七夕まつり」にも触れたいと思います。「ヤンゴンでの50音」は第9回となりました。毎回50音の順番に3音ずつ取り上げて、その音で始まる言葉を話題として書いてきております。そして、今回は「の」、「は」、「ひ」です。
ふ:「普段着」

当地では、“パジャマ”姿で外出中の女性をよく見かけます。私の自宅付近の路上、スーパーマーケット、ローカル市場、ティーショップなど、いわゆるご近所にお出かけの感じです。一般の日本人の方の目には不思議な光景に映ると思いますが、筆者は中国、東南アジア諸国で、これまでも見かけた光景なので、さほどの違和感は感じないところです。総合スーパーマーケットの衣服売り場でも、いろいろなデザインのものが売られていますが、“超”カジュアルなセットアップと言えないこともありません。弊社のあるミャンマー人社員は、外出の際には、部屋着として来ていたものではなく、別の“パジャマ”に着替えるとも言ってました。結局のところ、“パジャマ”は寝間着と定義したことにより、パジャマになるわけで、普段着の範疇として捉えれば、寝間着、部屋着と近所への外出着になるのでしょう。
もちろん、オフィスに“パジャマ”で来る人はいませんし、冠婚葬祭では、民族衣装を中心とした正装で現れます。とりわけ興味深いのは、会社のパーティー、会食会の際には、特に女性はここぞと“おしゃれな“いでたちで現れ、女優やモデルが如くにフォトジェニックな自分の自撮りを楽しんでいます。
へ:「返事」
ミャンマー人と話をする際に、「アーナー・デー」という返事をもらう場合があります。日本語の「遠慮する」と似た場面で使われますが、より意味の範囲が広く、特にミャンマー人とのコミュニケーション理解の上では、とても重要で、正しい解釈をする必要があります。この言葉は、日本語の「遠慮する」だけでは訳しきれず、以下のような「相手への気遣い・申し訳なさ・気兼ね・心理的なためらい」を一つの言葉で表しています。
※相手に迷惑をかけるのが申し訳ない
※相手に負担をかけるのが気になる
※相手にお願いするのが気が引ける
※相手の好意を受けるのが申し訳ない
※相手を傷つけたり、困らせたりしたくない
※相手に対して気兼ねする
※相手に悪いと思って、言いたいことを言えない
※恥ずかしくて、積極的に出られない
職場では、特に注意が必要です。上司が部下に、「何か問題があったら、私に言ってください。」と言ったとしても、「アーナー・デー」という心理から、部下は「上司に迷惑をかけたくない」、「忙しい上司にこんなことをお願いするのは申し訳ない」と考えて相談しないことがあります。日本人の感覚では、「なぜもっと早く相談してくれなかったのか?」となりますが、本人からすれば、「相談したくなかった」のではなく、「相談すること自体が相手に申し訳なかった」ということがあるということだそうです。つまり、「遠慮」という一つの行動を表す言葉というより、「相手に対して気兼ねしてしまう心情」を表す言葉と理解すべきことの様です。先ほど、「会社の会食会」を取り上げましたが、ここでも「遠慮」を察知すべきことがあります。ミャンマーの食事も大皿から取り分けることが多いのですが、年長者など目上の人が手を付けない限りだれも手を付けません。私は目上の立場にありますので、まず自分がさっさと取って一口食べ、皆さんの食事が始まるようにしています。

ほ:「箒(ほうき)」

朝の通勤途中に、道路脇や家の前を掃いている人を良く見かけます。 写真は、その人たちが使っている箒です。 ずっと竹ぼうきと思っていました。 昭和中期生まれの筆者には、小中学校時代に校庭を掃除した記憶がよみがえってきました。 もちろん、いたずらもしました。 ところが、これは竹ぼうきではなく、「草ほうき」と呼ばれるほうきで、乾燥させた野草を束ねて竹の柄をつけるので、日本人には「竹ぼうき」に見えるようです。写真のほうきについて生成AIに確認してもらい、ついでにミャンマーで使われるほうきについて調査して、下記の表のように整理、分類をしてもらいました。さらなる詳細は割愛させていただきますが、ミャンマーでは、いくつかの種類のほうきがあり、用途に応じて使い分けていることがよくわかりました。ついでながら、朝の掃除は単に生活空間をきれいにする意味だけでなく、功徳を積んだり、自分の心を整える精神修行の意味もあります。仏教の教えから来ていますが、これについては別の機会にゆずりたいと思います。
| 分類 | 種類 | 材料 | 向いている場所 |
| 🟤 掲載写真 | ほうき草のほうき | ほうき草+竹の柄 | 道路・歩道・店先・庭 |
| 🌾 柔らかい草ほうき | ほうき草の穂 | 細かく柔らかい穂 | 室内・ほこり |
| 🥥 ココナツほうき | ココナツ葉の中央脈 | 硬い繊維状の棒 | 庭・道路・落ち葉 |
| 🎋 日本式の竹ぼうきに近いもの | 竹の枝など | 竹 | 比較的粗い屋外清掃 |
さて、今回のブログ作成では、生成AIの助けを大いに借りました。テーマのアイディア出し、深堀、関連情報の調査などです。また、イラスト作成もしてもらいました。イメージを伝えるには写真が便利ですが、人物の写真を掲載するのは肖像権に関わることもありますので、オリジナル・イラストはとても助かります。
注)本文記載の内容は筆者個人の見解で、グローバルイノベーションコンサルティング株式会社およびGlobal Innovation Consulting Myanmar Co., Ltd. の見解ではありません。
注)本文記載の内容は筆者個人の見解で、グローバルイノベーションコンサルティング株式会社およびGlobal Innovation Consulting Myanmar Co., Ltd. の見解ではありません。

渡辺 逸夫
ワタナベイツオ
筆者プロフィール
GIC Myanmar Co., Ltd.
マネージャー
1986年日本アイ・ビー・エムに入社。1997年に中国IBMへの出向をきっかけに、その後、約4半世紀にわたり、中国、東南アジア諸国にて、ビジネスコンサル業界、IT業界の複数社での顧客開発を担当。2024年12月にGIC Myanmarに着任。教育部門担当、日本語教師も務める。

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